看護師が新卒で精神科に就職しても大丈夫?【精神科ナースの体験談】

スポンサードサーチ

新卒で精神科に就職しても大丈夫??

精神科に興味を持っている学生さんは、一度は悩むのではないでしょうか?

結論から言います。

新卒で精神科に就職しても大丈夫です!

 

まず、精神科というものがどんなところか良くわからない…という方のために簡単に特徴を挙げたいと思います。

精神科の特徴

・患者さんの精神的な病の治療、リハビリをする
・患者さんとのコミュニケーション、関係性が大切
・患者さんの個性や気持ちを理解し、尊重する
・セルフケアが不足している患者さんが多いので、その援助やできる方法を工夫する
・基本的に、ゆったりとした時間が流れている
・一般科と比べると身体的看護が少なく、医療処置や技術を行う機会が少ない
・長期の入院患者さんが多い
・自殺企図や自傷行為を行う患者さんもいるため、安全に過ごせるように援助する
・暴力行為の危険性が少なからずある

これに合わせて、精神科で働くメリット、デメリットも考えてみましょう。

精神科で働くメリット

・患者さんとのコミュニケーション能力や対人関係能力が鍛えられる
・自分自身を理解することにも繋がり、自分自身のストレス対処や心を健康に保つことにも長ける
・医師の指示に従うだけではなく、看護師の判断で対応することも多く、看護師としての専門性を発揮できる
・業務がゆったりとしていて、身体的負担が少ない

精神科で働くデメリット

・医療処置や急変が少ないため、技術が身につくまでに時間がかかる
・日々の変化が少ないため、バリバリ働きたい人には物足りなさを感じる人もいる
・暴力や暴言などを受ける危険性がある(多くはありません)

これらのことが考えられます。

 

このような事実を踏まえて、私の体験談も少し交えて新卒での精神科への就職について考えてみたいと思います。

私自身の体験談と考え

私は、学生の頃からずっと精神科に興味があって働きたいと思っていたので、
新卒から精神科にいくかどうか本当に悩みました。

精神科で働きたいけど、やはり最初は急性期で経験を積んだ方が良いのではないか?
最初から精神科だと、途中で他の科にはうつれなくなってしまうのでは…
そもそも、自分は精神科に向いていないんじゃないか?
でも、やっぱり働きたい…

堂々巡りのように同じようなことが頭の中をぐるぐると回っていました。

丁度就職先を選ばないといけない時期に差し掛かり、一人では決めきれなくて私は学校の先生に相談に行きました。

すると、先生は、

「私は良いと思うよ。働きたいという気持ちがあるのなら、若いうちの方が柔軟性や適応力があると思うよ。
何事も年いってからだと頭が固くなって適応しにくくなるからね。」

と何にも悩まずに答えてくれました。

私はそれを聞いて気持ちがスっと楽になったことを覚えています。

今思うと、きっと誰かに背中を押してほしかったんでしょうね。

それから私は大学病院に就職し、精神科を希望しました。
しかし、残念ながら私の希望は通らず、最初は外科病棟で働くことになってしまいました。

仕方ないと諦め外科で働いていましたが、私が強く精神科を希望していたことを看護部長さんが覚えてくださっていて、2年後精神科に異動することができました。
この時には、入職時の面接で「精神科に行きたい!!」と猛アピールしていて良かったと思いました。

念願の精神科で働き初め、たくさんの看護師さんを見てきましたが、それぞれの看護師さんの経歴は本当に様々です。

新卒から何十年もずっと精神科だけで働いている人、
一般病棟で働いてから精神科にうつってきた人、
会社員をしていたけど、精神科の看護師になりたいと言って転職をしてきた人もいました。

精神科では、よく言われているように、看護技術や処置は一般科と比べると少なく、身につきにくいかもしれません。
でも全くないというわけでもありません。

最近は高齢化も進んでいて、身体合併症を併発している患者さんもたくさんおられます。

点滴やカテーテルの留置、褥瘡の処置なんかは割とあります。
酸素吸入や経管栄養、透析をしている方もおられます。
色んな疾患を持った方が入院してこられるので、その都度勉強していけば、意外とオールマイティに学ぶこともできますよ。

ただ、やはり専門的な手術や治療など、精神科で経験できないことも確かにあると思います。

でも、それはどの科にいっても同じことではないでしょうか?
どの科にもそれぞれの特色があり、その科でできることを学ぶ。
私はそれで良いと思います。

逆に考えると、精神科でしか学べないこともたくさんあります。

いくら一般科の経験が長かったとしても、精神科で必要な知識や技術は全く異なりますし、また1から学ばないといけません。

この時に、昔先生から言われた「若いうちの方が柔軟性と適応力がある」という言葉の意味が少しわかったような気がしました。

新卒から長く精神科で働いている人は、やはり精神的な観察力や判断力、急変時の対応が的確で、患者さんとのコミュニケーション力もずば抜けています。
困った時にはいつも相談に乗ってもらい、本当に頼りになる存在です。

もちろん、まず一般科で働いてから精神科に転職、ということを否定しているわけではありません。
身体的に何かあった時にはやはり一般科を経験している看護師さんの判断はとても心強く、いつも助けられています。

どっちが良いというわけではなく、どちらであったとしても、自分の経験してきたことが強みとなって必ず活かされると、色んな看護師さんを見て私は思いました。

結局は自分が「やりたい」と思った時が一番だと思うのです。

最初から精神科に入ると、途中で他の科にうつれなくなってしまうのではと不安に思っていましたが、そんなこともありません。

新卒で精神科に入り、そこから一般病棟や救急に転職した人もたくさんいましたが、みんなちゃんと働けていますよ。
安心してくださいね。

精神科で働きたいと思っているのであれば、
新卒だからと遠慮せず、自信を持って働いてください!(^^)

ライフイベントのことも考えて

少し目線がずれてしまうかもしれませんが、
特に女性の場合には、結婚や妊娠、出産などのライフイベントによって、気持ちとは裏腹に働けない時期が出てくるかもしれません。

最初はそんなつもりはなくても、急に運命の人と出会って退職しなければいけなくなる、なんてこともあるかもしれません。

そんな時に、本当は精神科で働きたいと思っていたのに、精神科にたどり着く前に退職することになってしまったら、
なんだかちょっと悲しくないですか?

もちろん、生活が落ち着けばまた働ける時期は来ると思いますが、何年もブランクがあると「若いうちに精神科で働いておけば良かった」という思いが残ってしまうかもしれません。

新卒から精神科で働きたいと思うくらい意欲がある人であれば、精神看護の専門看護師を目指している人、
目指すまでいかなくても少し興味がある、という方もおられるのではないでしょうか。

精神看護の専門看護師の受講資格には、通算5年以上の看護実務に従事し、そのうち3年以上は精神科看護に従事していること、となっています。

少しでも早く夢に近づきたいのであれば、早めに精神科を経験するのも悪くないかもしれませんね。

理由や動機は何でも良い

もちろん、目指す理由や動機は何でも良いですよ。
こんな理由で良いのかな…なんて思うかもしれませんが、心配する必要はありません。

私の周りの看護師さんに聞いた、精神科を目指した動機をいくつか例で挙げてみます。

・心の看護に興味があったから
・家族や友人が精神疾患を患っているので、自分が勉強して役に立ちたかったから
・精神科が看護の基礎だと思ったから
・精神科の実習で、働いている看護師さんがカッコよく見えて、自分もこうなりたいと思ったから
・おっとりした性格なので、外科や急性期は向いていないと思ったから
・小さい子供がいるので、保育園のお迎えなどのため残業ができないから

スポンサードサーチ

など、自分が興味があるという理由だったり、自分の性格、またライフスタイルから考えるという
概ね3パターンに分かれるのかなと思いました。
必ずしも精神科に対するモチベーションがものすごく高い、というわけでもないので安心してくださいね。

どんな理由であっても、精神科で働こうと思ったのであれば、それが立派な理由です。
胸を張ってくださいね。

履歴書の書き方は、こちらを参考にしてください。

自分は精神科に向いている?

これも、働く前はすごーく気になりますよね。
興味はあるけど、働いてみて自分が向いていなかったらどうしよう…って。

私が思うには、どんな人でも向いていると思います。

だって、患者さんだって色んな人がいます。
それぞれ人と人との相性は様々ですし、患者さんと相性の合う看護師も様々です。
同じような看護師ばかりでは色んな患者さんに対応できません。

色んな看護師がいて良いのです。

ひとつだけ挙げるとすれば、「ルールや約束を守れる」ということかもしれません。

精神科は特殊な環境であり、病棟のルールというものが存在します。
患者さんそれぞれにも、「この患者さんにはこういう対応をする」という医師からの指示があったりもします。
それらのルールを守れなかったり、患者さんとの約束を平気で破ってしまうようであれば、
患者さんからの信頼は全く得られず、関係性が築けません。

精神科では長期の入院患者さんが多く、患者さんとの関係性がとても大切になるので、
まず信頼してもらうには自分自身が注意する必要はありますね。

私が思う精神科に向いている人とは、これくらいです。
無理に精神科に合わせようとするのではなく、自分の個性を大切にしてくださいね。

看護技術が学びたいのであれば、総合病院内の精神科病棟

それでもやっぱり技術が身につかないことが心配!という方には、
私は総合病院の中の精神科病棟をオススメします。

理由は、下記が挙げられます。

・単科の精神科病院と比べると身体疾患を併発している人が多く、医療処置や技術を行う機会が多い。
(精神科病棟内でも、手術や透析、出産なんかもありました)
・身体的判断に困った時に、病院内に専門の医師や看護師がいるので、すぐに相談することができる。
・病院内で色んな科の勉強会に参加することができるので、学ぶ機会が得やすい。
・教育体制が整っているので、しっかりと指導してもらえる。
・もし精神科が合わないと思ったら、他の科に異動することができる。

このように、精神科でありながらも身体的な知識や看護技術が身につきやすい環境があると思います。

精神科を極めたいなら単科の精神科病院

逆に、身体的な看護よりも精神科を学びたい!と思っているのであれば、単科の精神科病院をオススメします。

上とは逆の理由です。

・より専門的に精神科を学ぶことができる。
・身体疾患を併発している人が少ないので、医療処置を行う機会が少ない。
(病院内で対応できない時は、専門の病院に転院し、治療が終わったら戻ってくるという流れが多い)
・医療処置や急変が少ない分、患者さんとゆっくり関われる時間が多い。

迷った時には看護師求人サイトが便利

一言で精神科と言っても、このように病院の特色は様々です。

病院ごとの特色を具体的に知りたかったり、働きたいと思っている病院が実際どうなのか知りたければ、
看護師の求人サイトに登録して、キャリアアドバイザーから情報を聞くことができます。

HPからではわからない病院の内部情報や気になる給料なども聞けますし、
就職に必要な基本的な知識、アドバイスもしてもらえます。
履歴書の書き方を教えてもらえたり、緊張する面接にも一緒についてきてくれてサポートしてくれます。
病院に直接聞きづらいことがあれば、代わりに聞いてもらうこともできるんです。

そしてサービスはすべて無料です。

無理強いはないし、途中で必要なくなればその旨を伝えればしつこい勧誘もないですよ。

これは使わない手はありませんね!ちょっとしたことでもいつでも相談に乗ってもられるので、一人で悩まないで良いという安心感があります。

登録は簡単。必要事項を入力して送信するだけです。
私も、転職のときには大変お世話になりましたよ。

ぜひ、活用してみてくださいね。

***********

どの転職会社を利用すれば良いの?

転職会社といってもたくさんあるので、どれに登録したら良いかわからない、
という人も多いと思います。

今回は、新卒の人にオススメの転職会社をいくつか紹介したいと思います。

●新卒と言えばナースフル

ナースフル」は業界でも新卒に力を入れている転職会社として知られています。
「新卒の看護師さん○○人紹介するから」などと言って病院側と契約してお り、新卒に紹介出来る求人の数が多いようです。ただ、私が使ったときは若い担当の方で、それほど親切に対応してもらえなかったです(泣)

●大学病院・公的病院に行きたいなら大手転職会社
大学病院や公的病院に行きたいなら「ナース人材バンク」という大手転職会社がおすすめ。
大手なので最初に相談していた人と病院との面接のときに来る担当者が違うなどということもあるのでやや不安になる人もいるかもしれません。
しかし求人の数はたくさん持っているので、選択肢は広がります。
はっきりと「こういう病院に行きたい」と決まっている人には、対応が早いのでおすすめです。

●クリニックに行きたい人はナースパワー
クリニックを探したい場合、転職会社側は手間を嫌って対応が後回しになる ケースが見受けられます。
特に大手の転職会社は担当者に課せられている営業ノルマも厳しい傾向にあるので、中小企業の転職会社がおすすめ。

首都圏:看護プロ(就職が決まると~10万円のお祝い金がもらえる)
全国:ナースパワーMCナースネット など

●じっくり決めたい人も中小の転職会社
はっきりと行きたい病院が決まっておらず、じっくり相談しながら決めたい人は中小の転職会社が良いでしょう。
上記と同じ理由で、大手の転職会社はじっくり話を聞いてくれない傾向にあるので中小の転職会社を使うのがおすすめ。

首都圏:看護プロ(就職が決まると~10万円のお祝い金がもらえる)
全国:ナースパワーMCナースネット など

●どういう病院が良いか全然わからない人
大手転職会社と中小の転職会社を合わせて2~3件ほど同時に使うのが良いでしょう。
色々な情報を聞いた上で自分に合った転職会社を選ぶことをおすすめします。

例)
ナース人材バンク(大手)
ナースではたらこ(大手)
ナースパワー(中小)

***********

転職会社はたくさんあるので、転職会社ごとの特徴はこちらでご紹介したいと思います。

みなさんが、納得できて満足のいく病院に出会えるように祈っています。

精神科ナースのココ

投稿者: 精神科ナースのココ

大学病院の精神科で勤務した後、現在は単科の精神科で日々勉強しています。「精神科で学んだことは、仕事を辞めても一生役に立つよ」というドクターからの励ましを胸に、精神科での看護を楽しんでいます(^^) これまでの職歴や自己紹介はこちらです。   >>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です