精神科に入院している患者さんの特徴

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精神科に入院している患者さんてどんな人?

怖い?おとなしい?挙動不審?

患者さんといっても、人によって疾患や症状は千差万別です。
元の性格だって当然違います。

だから、正直一括りになんてできないんです。
できないのですが、私が普段関わっていて感じている、共通しやすいいくつかの特徴を
看護の視点も含めて考えてみようと思います。

患者さんは、私たちと変わらない

まず、最初に念を押して言いたいことがあります。

「精神科の患者さん」というと、とても特殊な人のように思ってはいないですか?

そんなことはありません。
私たちと同じ、一人の人間です。

私たちだって、仕事や人間関係、恋愛、育児や介護などの家庭環境。
色んな事情があってしんどくなる時ありますよね。
イライラして物や人に当ってしまったり、悲しくて涙が止まらなかったり、
時には情緒不安定になってしまうことだってあると思います。

それと一緒ですよ。特別なことではありません。
何かをきっかけに、少し心が疲れてしまって、その休憩をしているだけなんです。
そのことを忘れないでほしいと思います。

精神科の患者さんだからと区別するよりも、
人として誠実に関わることが最も大切であると日々感じています。

病識が乏しい人が多い

精神疾患は、まだまだ正しい理解が得られていないこともあり、
自分の苦しんでいる症状が、疾患のせいであると認識できていない方が多いように思います。

「自分は健康で、病気であるはずがない」と認められない人や、
「何もかも自分が悪いんだ」と自責的に考えてしまう人もいます。

病識が十分でないと、治療の必要性が正しく理解できないために、
入院することやスタッフに拒否を示してしまうこともあります。
患者さんにとって必要な治療が行えなくなってしまうのです。

ある程度症状が良くなって退院できたとしても、
もう大丈夫と思って自己判断で内服を中断してしまい、再発する人も少なくありません。

患者さん、また家族にも疾患に対する正しい知識を持ってもらうことは、
治療を行う上で非常に重要です。

そのためにも、医師や看護師を含めたスタッフはみんな患者さんの味方である、
私たちは苦しんでいる患者さんを助けてあげたいんだ、という気持ちが
患者さんに伝わらなければいけません。

看護師は、このような患者さんとの信頼関係を築くための働きかけは欠かせません。
そして、疾患や治療に対する教育的な関わりを根気強くしていく必要がありますね。

ストレスの対処が苦手

精神科の患者さんは、ストレスの対処が苦手な方が多い印象です。
苦手だからこそ発症しやすいのかもしれませんね。

ストレスの対処が苦手な人は、日常生活で何か嫌なことやストレスがかかった時に
自分自身で対処することができなくて、精神的にしんどくなったり
暴れたり自傷行為などの間違った行動に出てしまうことがあります。

自分は今ストレスを感じているという現状、
そしてその原因を自覚することがまず必要です。
意外に自覚できていない人が多いんですよ。

自覚ができれば、何かしらの対策を考えることができますね。
そのストレスから離れたり、数をこなしてストレスに慣れさせる方法もあります。
自分の考え方や捉え方を変える努力をすることもできます。

また、どうすればストレスの発散ができるのかを知ることも同様に大切です。
例えば、映画を見る、散歩に出かける、音楽を聞く、
人によって対処方法はそれぞれだと思いますが、
自分自身の心が落ち着ける方法を見つけられたら良いですね。

このような取り組み、特に自分の考え方を変えるという働きかけは
「認知行動療法」と言って、専門的な知識や技術が必要になってきますので、
心理士さんが主に関わっていかれると思います。
けれど、看護師もその取り組みを理解して関わり方を考えていかなければいけません。

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ストレス反応によって出現する症状もさまざまです。
人によっては寝たきりでセルフケアを行うことができなくなったり、
自傷他害に走ってしまう人もいます。
幻聴や幻覚に襲われる人もいます。

そのような症状に対する看護、また安全を確保できるような援助を行うことが看護師には求められます。

対人関係が苦手

精神科の患者さんは、元々の性格が自分の意見を主張できないようなおとなしい性格の方が少なくありません。
また、これまでの人生で人間関係を上手く築いてこれなかったり、
何かしらのコンプレックスやトラウマを抱えている人もおられます。

そもそも、若くして発症した人は、若い頃から長期間の入院生活を過ごさなければいけなかったり、
家に引きこもってしまったりして、人と関わる体験そのものが少ないという方も多くおられます。

このような患者さんは、
人からの言葉や態度に敏感になっており、人間関係を築くことに臆病になっていたり、
築き方自体がわからないという方が少なくないのです。

看護師が話しかけても反応がほとんどなかったり、
上手くキャッチボールができない患者さん、
威嚇してくるような患者さんや、我儘ばかり言って相手を振り回す患者さん、
様々なタイプの方がおられます。

特に入院当初は、慣れない環境で緊張していたり不安も多く、
普段よりも特に症状が強く出てしまうこともあるかもしれません。

どんな場合であっても、看護師は患者さんが円滑に治療を受けられるように
関係性を築いていく必要があります。

上手くコミュニケーションがとれないからといって諦めるのではなく、
そのような患者さんのサポートを行えるように、関わり方を考えていきたいですね。

長期の入院患者さんが多い

精神科は、他の病棟と比べて入院期間が長いです。
理由は、内服治療の効果が現れるまでに時間がかかることや、
患者や家族が疾患への知識を理解して受け入れることに時間がかかること、
社会のサポートの準備を整えなければいけないこと、などが考えられます。

また、精神疾患の正しい知識が乏しいことや、
精神科を受診をすることに抵抗がある人も多く、
重症化してからやっと受診に至るケースが珍しくありません。
当然、重症化してからの方が治療期間が長引いてしまいます。

ほとんどの患者さんが慢性的な疾患であるので、症状が安定したとしても、
長期的なフォローが必要にもなってくるケースも多いです。

これらのように、様々な要因によって入院が長期化してしまう傾向があるのですが、
長期化すると、患者さんはどうしてもストレスを抱えやすくなってしまいます。

看護師は少しでも患者さんのストレスを緩和させられるように、
時間が空いたら一緒に散歩に出て外の空気を感じてみたり、
季節の催し物を考えてみたり、
普段のコミュニケーションから患者さんのことを考えられるように心がけたいところです。

入院環境では、社会生活と離されてしまうために、対人能力であったり、
生活能力、社会に適応できる能力が低下してしまう恐れもあります。

症状は落ち着いたけど、社会能力が落ちたから退院できなくなった、というのでは
元も子もありません。

社会復帰ができるように、普段から生活技能訓練、精神療法などのリハビリで
社会能力を低下させないような取り組みが大切になってきますね。

 

精神科に入院されている患者さんによくみられる特徴をいくつか挙げてみました。
なんとなくイメージはできましたでしょうか?

とは言っても、全ての患者さんがこれらに当てはまるわけではありません。
人それぞれ、性格も特徴も異なります。
目安程度に考えてくださいね。

最初にも述べましたが、患者さんは一人の人間です。
「精神科の患者さん」と特別視するのではなく、
先入観を持たずに、誠実に関わってもらえたら嬉しいです(^^)

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精神科ナースのココ

投稿者: 精神科ナースのココ

大学病院の精神科で勤務した後、現在は単科の精神科で日々勉強しています。「精神科で学んだことは、仕事を辞めても一生役に立つよ」というドクターからの励ましを胸に、精神科での看護を楽しんでいます(^^) これまでの職歴や自己紹介はこちらです。   >>

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