精神科病棟の夜勤【患者さんは夜間に不安定になりやすい】

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精神科の夜勤ってどんな感じ?何するの??

一般病棟と違ってちょっとイメージがつきにくいかもしれませんね。
もちろん病院によっても日によっても違いますが、大まかな流れと雰囲気をご紹介しようと思います(*^^*)

精神科の夜勤で大切なこと
~患者さんの安全確認~

精神科の夜勤で一番大切なことは、患者さんの安全確認です。
精神科の患者さんは不安定で、いつどんな行動に出るかわかりません。
患者さんの安全を守るために、私が夜勤で気をつけていることは次の3つです。

・頻回な巡回
・施錠の確認
・危険物の回収

普通の一般科のように、時間指示でしなければいけないことやナースコールの対応、食事や排泄の介助など、他にも仕事はたくさんあります。
どれも大切なことですが、
今回は精神科ならではのことを中心にご紹介したいと思います☆

まず、夜勤での流れを簡単に説明しますね(^^)

夜勤の流れ

情報収集、準備

夕食の準備と介助、配薬

夜の観察、バイタル測定

眠前の配薬、イブニングケア

消灯、施錠の確認

夜間の巡回、記録、休憩

起床の見回り、モーニングケア

採血など、朝の検査

朝食の準備と介助、配薬

最終の記録、日勤への申し送り

おおまかにこんな感じです☆
夜勤の流れとしては、きっと一般病棟とそれほど変わりませんよね。
(ちなみに、私は2交代勤務しか経験したことがないので、3交代勤務の流れや違いはわかりません。ごめんなさい)

なんとなく流れがわかったところで、最初に挙げた3つのことについて、ご紹介していきたいと思います。

頻回な巡回

精神科では、患者さんの行動はこちらの想像をはるかに超えることがあります。
特に、夜に精神が不安定になりやすく、危険な行動を起こしやすくなる傾向があります。

昼間は落ち着いていて問題なさそうに見える患者さんであっても、
夜になると気分が落ち込んで危険行為を起こしてしまう患者さん、
不眠で一晩中ずっとごそごそしている患者さん、
夜間せん妄で夜だけせん妄を起こす患者さんもおられます。
薬の影響で、夜にふらふらして転倒してしまう患者さんも珍しくありません。

私が夜間に巡回をして遭遇した中で、びっくりした出来事をいくつか挙げてみます。
●訪室すると、窓が粉々に割れていて、血だらけになって立っていたこと
●ベッドにいなかったので、病棟中探したら、本人の部屋の長細いロッカーの中に入っていたこと
●IVHやBa管理中で全身拘束してミトンまでしていたけれど、全部引きちぎってベッドの上に立っていたこと
●男性の患者さんが、女性の患者さんの寝込みを襲おうとしている現場に遭遇したこと

夜勤で遭遇したらちょっとびっくりしませんか??(゚д゚)
このような患者さんの安全を守るため、早期に発見するためにも、頻回な巡回はとっても大切なんです。
何かあっても、早期に対処ができますからね。

巡回を行っていることで「ちゃんと見守ってるよ」という安心感を与えられる場合もあります。
2番目の例なんかはそうですね。
きっと寂しくて、自分を心配してほしくて、そんな行動に出たんだと思います。

逆に、巡回の時間を大体理解している頭の回る方は、巡回と巡回の間の時間を狙って行動を起こそうとする方もおられます。
これは最後に挙げた例ですね。
(このあと男性の患者さんは警察のお世話になり、もちろん強制退院になりました)
そのため、時間をきっちり決めるよりも、不定期な間隔で見回るような工夫が必要な時もあります。

また、精神科では不眠を訴える患者さんがとっても多いです。
睡眠状況は、夜勤の看護師しか観察できない大切な項目です☆

入眠困難があるのか、中途覚醒があるのか、早朝覚醒があるのか、
不眠と一言で言っても、人それぞれ症状も違えば、本人の苦痛の感じ方も違います。
本人の訴えと実際の睡眠状況が異なる場合も多いです。

実際の睡眠状況を観察して、主治医に報告することも大切ですし、
夜眠れるような援助を考えることも必要ですね。

このように、夜勤では精神科ならではの観察すること、注意することはたくさんあります。
最低でも1時間に1回の巡回、それ以上でもし過ぎることはないくらいです。

患者さんの状態が落ち着かないようであれば、
頓服を促してみたり、ゆっくり話を聞いてみたり、
ひどい場合は当直医に報告したり、臨機応変に対応できたら良いですね☆

施錠の確認

精神科では、普段扉はすべて鍵がかかっていて、患者さんは出られないようになっています。
閉鎖病棟はもちろん、開放病棟であっても、夜間は施錠されます。

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鍵の施錠は、夜勤だけのことではなくて、日勤でもとても大切なことなんですが、
夜間は患者さんが不安定になりやすい特徴から、夜勤での項目に挙げてみました。

基本的に、患者さんは病棟から出たいですよね。
そんな時にもし扉の鍵が開いていたら…出ますよね。当然です。
夜間で人目につきにくい時であったらなおさらです。

もし脱走したとして、日勤に比べて夜勤はスタッフの数も少ないし、
気づくのにも対応するのにも時間がかかってしまい大変です。
ついうっかり閉め忘れた、ということのないように夜勤でも注意しなければいけないですね。

また、脱走だけでなく、危険行為に繋がることもあります。

病棟内のお風呂やトイレなどの密室の施錠にも注意しましょう。
気分が落ち込んだ患者さんは、密室を好みます。

何故かって、人目につかないし、自殺するにはもってこいですよね。
最初はそんな気はなくても、たまたま密室に入って一人ぽつんとなったら、
変な気を起こしたくなる気持ちもなんとなくわかります。

お風呂やトイレも基本は施錠はされているはずなのですが、
日勤でお風呂を使ったあとに閉め忘れた、という可能性もゼロではありません。

そのまま夜勤で気付かずに鍵が開いたままで、たまたま患者さんがそれに気がついたら…。
私は恐ろしくて、自分が夜勤の時はまず全部のドアの鍵を必要以上に確認してしまいます^^;

というのも、実際にあったんです。
私が遭遇したわけではないけれど、
夜間にお風呂のドアの鍵が開いていて、開けると患者さんが中で首を吊っていたということが(;_;)

患者さんは、もう既に息をしていなかったようです…

私はその話を聞いてから、絶対に自分は注意しよう!とより気をつけるようになりました。
患者さんの命を守るのが、私たちの一番大切な仕事ですからね。

ちょっとびっくりしてしまったかもしれませんが、これは自分次第で防げることです。
変に怖がらないでくださいね。
施錠と合わせて、巡回の大切さも更にわかりますね。

危険物の回収

危険物の管理も、日勤であっても大切なことなんですが、
回収を忘れない、という意味で挙げました。

危険物の預かる種類や使用時間は、人によっても異なりますが、
日中貸し出していて夜間だけ預かりという場合があります。
ということは、夜勤で責任を持って回収しなければいけないということです。

その回収をうっかり忘れてしまったら、夜間も持ちっぱなしになってしまいます。

そうすると、どうなるか。
夜間は患者さんの症状が不安定になりやすいという特徴から、
危険行動に繋がりやすくなりるということがわかりますよね。

上に挙げた首を吊っていた例でも、本人が持っていたタオルを使用したそうです。

夜観察をしていて、様子がおかしいなと思ったら、普段は危険物を預かっていない人でも、
その日は預かった方が良い場合もあるかもしれません。

昨日まで大丈夫だったからと言って、今日大丈夫とは限りませんからね。
絶対に忘れないように、念入りにチェックしなければいけないですね。

基本はゆったりとした穏やかな夜勤が多い

色々最悪なケースを述べたので不安になった方もおられるかもしれませんが、
こんなに特別なことが起こることは、そう多くはありません。
安心してくださいね(^^)

時々、忘れた頃に目を疑うような事件が起こるので、気を抜かないようにだけ注意をしてください。

夜勤では、昼間の患者さんとはまた違った表情が見られるので、面白みもたくさんありますよ☆
重症の人は少ないし、急性期のようなバタバタ感とも違うので、
何も起きなければ本当にのんびりした夜勤を過ごせます(^^)

私が初めて精神科での夜勤を経験した日は、とっても落ち着いていて余裕があったので、
当直の先生がピザを出前で注文して、ピザパーティーをしてくれました♪

忘年会の日に夜勤で参加できない組は、お寿司をとってプチ忘年会をしたり、
仲の良い看護師さんと勤務になれば、女子会トークに花が咲きます✿

こんなに余裕のある夜勤、一般病棟では考えられなくないですか?( ´∀`)
私もそれまで急性期の病棟で働いていたので、こんな穏やかな夜勤に最初は衝撃を受けました。

もちろん、日によっては休憩もとれないくらい忙しい日もあるんですけど、
穏やかな夜勤に当たる確率は、他の病棟よりずっとずっと高いと思います☆

これぞ精神科で働くメリットの一つですね♪

精神科で働きたいと思ったら、看護師転職会社へ登録して、自分に合った病院を探しましょう(^^)

精神科ナースのココ

投稿者: 精神科ナースのココ

大学病院の精神科で勤務した後、現在は単科の精神科で日々勉強しています。「精神科で学んだことは、仕事を辞めても一生役に立つよ」というドクターからの励ましを胸に、精神科での看護を楽しんでいます(^^) これまでの職歴や自己紹介はこちらです。   >>

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