精神科病棟には、大きく分けると開放病棟と閉鎖病棟とがあります。
細かく分けると、認知症病棟や思春期病棟、女性病棟や男性病棟など、病院によって色んな病棟があると思いますが、今回は大きく2つに分けてご紹介しようと思います。
開放病棟の患者さんは自分の意思で入院している
開放病棟とは、時間の制限はありますが、入口が開いており、患者さんや面会者が自由に出入りできる病棟です。
病状が不安定であったり病識がなく治療の必要がないと思っている患者さんであれば、外に出ていってしまいます。
そのため、開放病棟に入院するのは、自分の病気や治療について理解できており、自分の意思で入院している患者さんが対象です。
患者さんは病状が落ち着いている人が多く、治療としては薬物療法を行いながら社会復帰や生活復帰の練習をしたり、
少し心が焦っている人にはゆっくり休んでもらうよう休息を促したりします。
患者さんと一緒に考える姿勢が大切
ADLは自立している人がほとんどなので、介護業務はそれほどありません。
ただし、生活リズムが崩れていたり、意欲が低下している人など、自発的になかなか行動できない人もいます。
そのような患者さんには、起床の声掛けであったりお風呂に誘導したり、できたかどうかの確認を行う必要があります。
患者さんはしっかりと会話できる人ばかりなので、困っていることがあれば手を出すのではなく、一緒に考えていく姿勢が大切です。
決して焦らず、急かさず、誘導するのではなく自分自身で考えて決定できるような支援が理想ですね。
退院後には自分でできるようになっていないといけませんからね。
しかし、これがなかなか難しくて理想にはほど遠かったりもするのですが…
一緒に考えることで、自分自身も成長できる環境があると思います。
患者さんは私たちと変わらない
会話の中で、患者さんの色んな人生経験を聞けて、驚くことや尊敬すること、面白話など、話題には尽きません。
精神科の患者さん、というと特殊なイメージがあるかもしれませんが、本当に私達となんら変わらない方たちばかりです。
少し疲れて、休憩したり練習したりしているだけ。
色んな話が聞けて、人生の勉強になりますよ。
開放病棟はこんな感じで、ゆっくりじっくり考えながら関われるような印象ですね。
患者さんとゆっくり関わる時間が好きという人に向いていると思います。
次に、閉鎖病棟についてご紹介しようと思います(^^)